絵画と彫刻

バリ独特の空気を平面に閉じ込めたかのような細密な絵画。水木しげるの世界に住んでいそうな精霊の彫刻。 闇に浮かび上がる美しい影絵の物語。 空気中に拡散して漂っているエッセンスの結晶たち。

絵画

バトゥアン・スタイルの伝統絵画

バトゥアン・スタイルの伝統絵画は、バリ絵画の歴史上最高の緻密さを誇る画法で描かれており、西洋の遠近法を画家独自の解釈により斜め上から地上を見下ろすような目線で描いているのが特徴だそうです。

カマサン・スタイルの伝統絵画

カマサン・スタイルの伝統絵画ワヤン・スタイルとも呼ばれる、バリ絵画史上もっとも古い画法で、 古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」やバリの民話がテーマになり、人物は影絵のように斜めから描かれているのが特徴だそうです。

彫刻

街を歩いていると、何処でも聖獣達の彫像をみかけます。
精霊達の息吹が聴こえてきそうな苔に覆われた像や、彫られたばかりのような白々とした像。 どことなく愛嬌があって、牙が鋭い聖獣達が、ここで暮らす人々の生活を見守っているかのようでした。